爽塾ブログ
【作詞教室・爽塾】2023年前期_Lesson02
2023.04.30

作詞歴数十年にしてライターの沢村さんと向き合った前クールとは異なり、今回はこれから作詞に取り組むまっさらなビギナーの方をサポートしていく半年間になります。
目指すゴールは、「作詞をはじめて良かった。これからも続けていこう」と思ってもらえるようなハッピーエンド。幸いにも生徒さんの志望動機はピュアでまっすぐ、まさに「青雲の志」と呼ぶべき真摯なもの。その気持ちを汲みとれば、教えるこちらも自然と背筋が伸びます。
前置きはこれくらいにして、教室・爽塾」2023年前期、2回目のレッスンをレポートしますね。

まず、前回出した「教材のCD『442』の最初の3曲のPRコメントをレコード会社のPR担当になったつもりで考案する」という課題の講評から。提出されたテキストはいずれもポエティックで素敵なものでした。まずお伝えしたアドバイスは、その楽曲をまったく知らないリスナーに魅力を伝えるにあたって最低限必要な情報である「楽曲タイトル」「アーティスト名」などは必ず盛り込むこと。さらに、魅力的な歌詞の一節や、ボサノヴァ、ソウルバラードといった曲調について触れることで、曲紹介がよりイキイキとしたものになります。
と、ここまでお話しして閃いたことがありました。もともと、「歌詞を含めた楽曲を俯瞰して見る、客観視するためのレッスンですから、そのゴールに近づくために、アプローチの仕方は柔軟に変えても良いのでは?」という思いが脳裏をよぎったのです。そして、より回答しやすいよう、「ラジオのDJが曲紹介をする際のコメントを考えるつもりで、アイディアをまとめてみましょう。リスナーからのリクエストや『こういう理由で、この曲が好き』といったメールなどを交えても構いません」という内容にアップデート。同じ3曲に対して今一度、コメントをまとめて再提出することを今回の課題としました。

ここから、今日のレッスンの本題へ。
まずは、実際の作詞に取り組む前に知っておきたい要素を簡潔にまとめたテキストに添って、作詞とはどんな行為なのか、歌詞がどんなふうに成り立っているのかという概論をお話ししていきました。主な項目は以下のとおりです。

・名曲の条件とは? 〜ビギナーでもココをめざそう!〜
・ポエムと歌詞の違い
・詞先作詞と曲先作詞の違い
・曲先作詞のプロセス

次にお話ししたのは「着想から企画へ」というテーマで、ゼロから企画を立てて歌詞を書く際のあれこれについて。
「なぜ、このプロセスが大切なのか?」「このプロセスを重要視する意味とは?」といったトピックにも触れつつ、具体的な企画の立て方(コンセプトの決め方)についてもご説明しました。これまでと異なるのは、「初めて曲を聴いたその場で、どんな歌詞を書くかを30分で決める」という爽塾独自のメソッドはキープしつつ、講師の私がコンサルティングを行う要領で生徒さんと話し合いながら、歌詞のコンセプト(企画)をよりしっかりとしたものに仕上げていくということ。これにより、歌詞のコンセプトのツッコミどころは少なくなり、歌詞を書き始めてから書き上げるまでの道筋がよりスムーズになります。

ということで、次回の3回目のレッスンでは、「作詞の実際」というテーマで、作詞のハウトゥー的なカリキュラムに進んでいきます。

最後に、レッスン後の生徒さんのコメントをご紹介します。
 

 

こんな風にレッスンの感想をその日のうちにツイートしてくれるのはありがたいことですし、過去に学んだ生徒さんたちにはできなかったことなので一目置いちゃいますね(笑)。

Power to The Songs !
歌に力を! 

 

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