爽塾ブログ
【作詞教室・爽塾】2023年後期_Lesson12
2024.03.25

私こと、吉里颯洋がオンラインにて主宰している「作詞教室・爽塾」。

生徒さんの声も交えながら、2023年後期12回目、このターム最後のレッスン・レポートをお届けします。

 

1限目の内容は・・・

「課題曲の歌詞の企画をレッスンで固めて」→「歌詞と企画書を提出」→「次回のレッスンで講評を行う」という通常のプロセスとは異なる、スペシャルメニューの課題制作を行なっている某作品の課題を講評しました。 生徒さんが企画した「30代半ばにして『シンガーとしてメジャーデビューしたい』という夢を抱え上京した」という歌詞のストーリーは秀逸ながら、歌詞の世界観や(おそらくロック好きだと推測される)主人公の心情などが生徒さんご本人からかなり距離感があるため、以下のようなスペシャルメニューを組んでみた次第です。

1)歌詞の主人公のリアルな心情を味わってみる

まず、野心家である歌詞の主人公のリアルな心情に寄り添い、共感することを目標に、『夢を追う主人公が自分を励ましつつ愛聴するロックンロール集』というコンセプトで10曲入りのプレイリストを講師の私が作成。生徒さんにはそれを聴いてもらい、「主人公がそれぞれの曲のどこに共感しているのか、彼のお気に入りのフレーズを抜き書きする」という課題に取り組んでもらいました。これについては、前回のレッスンで講評しました。

2)歌詞の主人公になりきり、彼が主催するライヴを企画する

今回取り組んでもらった課題は、「主人公になりきってプレイリストの中から選んだ5曲と、主人公のオリジナル曲という想定でこれから作詞する課題曲をミックスして、合計6曲からなる架空のライヴのセットリストを作成せよ」というもの。「あり得ないほど、ロックンロールな課題で素晴らしい!」と自画自賛しそうになりましたが(笑)、生徒さんが考案したセットリストは、こんな感じでした。

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■ライブタイトル :見果てぬ夢 〜俺達の戦い〜

●セットリスト
01 : 勝利への道 / 浜田省吾さん
02 : 終わりなき疾走 / 浜田省吾さん
03 : Someday / 佐野元春さん
04 : 年甲斐ない 関係ない 限界なんてない / 矢沢永吉さん
05 : 黒く塗りつぶせ / 矢沢永吉さん
06 : 見果てぬ夢 / アーティスト名(生徒さんが歌詞を構想中の楽曲)

※︎ライブのタイトルは「俺達の明日(あした)」または「見果てぬ夢」と迷いましたが、最後に自身の曲を歌って揺るがない決意と想いを観客に伝え、「一緒に夢に向かって頑張っていこう!必ず夢を掴もう!」という強いメッセージで締めくくりたいと思い、ライブのタイトルも曲名と同じものにしました。

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自分の講評は「素晴らしいシークエンス(曲順)で文句のつけようがありません! ゴールまでまだ距離がありますが、完成させられると新しいドアが開くはずです」というもの。そして、このスペシャルメニューの最後に出した課題は、以下のような内容。

3)主人公の視点で東京の街をスケッチ(描写)してみる

彼が暮らすエリア(都内新宿区近辺を想定)から働いているバー(都内千代田区有楽町近辺を想定)にかけての行動範囲で目にする街の風景などをピックアップして企画書に追記せよ。

これについては、次回のレッスンで講評を行います。

2限目の内容は・・・  

短い休憩を挟んで、歌詞のレヴュー(講評)を行いました。

前回のレッスンで企画会議を行い、「プロポーズされた36歳の独身女性が、結婚を決意する心境を描きたい」というコンセプトを固めたバラードの歌詞の初稿は、残念ながら未完成。そこで、生徒さんがまとめた企画書の中から、この作品ならではの秀逸なフレーズ、表現をピックアップして、実際の歌詞に活かすようアドバイス。自分がまとめた歌詞の企画、ストーリーを客観的に見直すのは難しいかもしれませんが、企画書の中から「自分ならではのフレーズ、このストーリーならではの独自ポイントを見つけ出して、歌詞に盛り込む」ことが大切。今回で言えば、自分が企画書にマーカーをつけた箇所が該当箇所なので、次回からはそれを自分で見つけ出すようにしましょう!ここは重要なので、生徒さんはメモしてください(笑)。

お楽しみの打ち上げは・・・

そして、本日のメイン・イヴェントは、各タームの最終回のレッスン後にしか実施しない「打ち上げ」。対面のレッスンならばお洒落なカフェにでも移動して楽しく歓談するところですが、オンラインレッスンのため、パソコンの前にお茶菓子を用意して生徒さんとお話ししました。レッスンではなかなかお話しできないことや、生徒さんが田村信二さんと面会できた時のエピソード、音楽業界のあれこれとか、無礼講なお話も少々。短い時間でしたが、貴重なひとときでした!

以下、生徒さんのコメントをご紹介します。

このタームの半年間はもちろんですが、爽塾史上初めて半年以上の継続受講をしてくださった生徒さんの作詞を学び始めてから1年間の真摯な取り組みに、この場を借りて感謝します。4月からの半年でさらなるスキルアップをしながら、未完成の歌詞をベストな形で完成させていきましょう!

 

Power to The Songs!

歌に力を!

 

※以下、3月下旬に映画館で鑑賞した映画の数々、いや一部抜粋です(笑)。クリエイティヴワークにはインプットは欠かせませんが、自分の場合、五感でストーリーを体感できる劇場での映画鑑賞が週末のルーティーンになっています。


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