爽塾ブログ
大人のための作詞教室・爽塾「平日コース第1期 #04」
2015.11.26
こんにちは。作詞家の吉里爽(@sowyoshizato )です。

新宿近辺のカフェにて、大人のための作詞教室・爽塾@sowjuku )「平日コース 第1期」の4回目のセッションを開催。

今回からいよいよ、こちらのコースでも課題曲に対して書いた歌詞の講評がスタート。
セッションの前半は企画を参照しながら、受講生お二人の歌詞の講評。
・Sさん:「来年高校受験を迎える息子さんにエールを贈るようなメッセージンソグ」
・Aさん:「来春の卒業と共にお別れする友人たちに贈るメッセージソング」
という、なかなか意欲的なテーマ設定をされたお二人の成果を楽しみにチェックしましたが、お二人ともメロディのシンプルさ(曲の短さ)に苦労されたご様子。「構想だけは立派だったんですが、書きたいことの半分くらいしか盛り込めませんでした(Sさん)」「親しい友人数人を登場させたかったけれど、ひとりの友人のことさえ、うまく書けた自信が持てません(Aさん)」というのが、お二人の率直な感想。
そこで、少ない文字数でも歌詞にリアリティを加えるテクニックを伝授。これは、曲の長さに関わらず使えるものなので、重宝(?)してくださいね。
私自身も同じメロディに対して書いた歌詞を発表して、立てた企画から歌詞に落とし込む際の工夫や苦労話などをシェア。
シンプルで短く、美しいメロディに乗せて構想のあれこれをすべて表現しきることは難しい。ならば、どうするか?当然、コンセプトに従って、語彙を、表現を研ぎ澄ますせてメロディにフィットさせていくことになります。そうした部分のスキルは回数をこなすうちに上がってくるものなので、「作詞を始めた今の段階では曲のタイプに関わらず、構想を練る段階では思い切りイマジネーションをふくらませることが大切!」と力説しました。

セッション後半は、2曲目の課題を聴いての企画立案。
美しいバラードという共通点はありながら前回と違うのは、曲が長い(5分程度)ということ。
30分ほど曲をリピートして聴いたのち、構想を発表していただきました。
・Sさん:「(男性目線で)年下の恋人へのラヴソング」
・Aさん:「少し目上の男性へ向けたラヴソング」
なんと、図らずも、「年の差恋愛」がテーマに!お二人の恋愛観がそのまま歌詞にならぬよう(想定した歌い手さんにフィットするよう)、アドバイスをしました。

以下、受講生の方に、課題についてのご連絡です。

●内容
本日まとめた企画と、それを元に書いた歌詞1編をセットにして提出してください。
過去の課題でリライトした作品も、受講期間中、無制限でチェックしますので、余裕があればご提出ください

●提出期限
2015年12月05日(水) 23時

最後に、アマチュアの方によく聞かれる「作詞家になるには、どうすればいいのか?」について、本日のアドバイスを。
(コンペなどの)仕事として行う実際の作詞にあたっては「◯月発売で、こういうテーマで」のように、ある程度、テーマや方向性が指定されることが多くなります。そこでオリジナリティを出すためには、「ゼロから構想を練り、テーマを設定して歌詞を書き上げること。時には同じメロディに対して複数の違うテーマで作詞をしてみること」がいいトレーニングになります。なぜなら、ゼロから企画を練る方がしんどい分、タフな企画力が養われるからです。

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